介護付有料老人ホーム、本人の「納得」と家族の「理解」。
介護付有料老人ホーム、入居の決断前に必要な事とは。でご説明した介護保険の「要介護認定」の結果を踏まえて、やはり介護付老人ホームを探すのが良いのか、また、今のところ要支援状態でもありしばらく様子を見るにせよ、いつ頃までにどのような施設を探す必要があるのか…といった風に、おおよその判断を立てていくことができるでしょう。
また病気の症状が疑われる場合、当然ながらその間に並行して医師の診察も受ける必要もでてきます。
加えて、入居を考えるまでまだ数年程度は時間的余裕がある方の場合、本人がこの後さらに年齢を重ねていったのちに、将来的にどういう環境で過ごしたいのかということについても、日常の会話などを通じて、家族が日頃からそれとなくその意向を察するよう努めることが大切です。
本人も年齢を重ねるにつれて、自分の体の衰えなどを自覚し、また普段から病気がちで通院が多いなどという場合はなおさら、自分が先々どのような生活をしたいかについて、ある程度漠然と考えてる場合も多いものです。
しかしながら、これは非常にデリケートな問題でもあるため、家族が本人にいきなり切り出したりした場合などは、当然ながら感情的にもこじれがちになります。
また、本人がまだまだ自分は元気だと考えてる場合などは、家族が有料老人ホームのパンフレットを見せただけで、態度を硬化させてしまうことも珍しくないようです。
多くの場合、入居対象となる当の本人は、自分にふさわしい有料老人ホームを選択するための情報を持っていないことが普通です。
かつての養老院や宅老所のイメージをいまだに引きずっている高齢者の方もおり、話の切り出し方を間違えると、家族関係も悪化しかねませんし、本人としても、その後の日々の生活において、先々を考えて気持ちが沈みがちになる恐れもあります。
したがって「そろそろ年を取ってきたから、老人ホームを探してみようか…」ということを考えはじめた場合、まずは自分を含めた家族が、どのようにして本人の納得を得てその生活の質を確保するか…ということから、まずは考えていきたいものです。
そのために、事前に情報を収集する過程で、介護や施設についての「家族の側の理解度」も、十分に深めておくことが必要でしょう。
そして、「さらに歳を重ねたその先は、本人としてどのような生活を送りたいのか」ということについて、日頃から折に触れて本人と話すようにし、その思いを汲み取りながらイメージを固めてゆくことにより、いつの日か訪れるであろう選択のための準備を、少しづつ進めておきたいものです。
(姉妹サイト内記事 高齢者介護とコミュニケーション~「聞く技術」を磨こう も、あわせてご参照下さい。)
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